円高進行

容易に予想できたことだが、米国でFFレート利下げで、さらに円高傾向となっている。90円を割り込んだ後、80円に近づき、もしかしたら史上最高値を更新する事態も想定されるが、今後の課題はそのスピード感がどの程度なのかということだろう。政府日銀がドル買い介入したところで現時点では円買い圧力にかき消されてしまう可能性が高く介入効果が期待できないから口先介入に終始しているようだ。輸出産業への影響を懸念する報道一色だが、たしかに為替のボラティリティが高いのはよくないものの、徐々に円高に向かっていくのは素直に国力の増加と喜ぶべきではないか。