マウイ最後の晩餐

早くもハワイ最後の夜になってしまった。すっかりリラックスできたので、思い残すことはほとんどなかったのだが、唯一、ハワイに来たら絶対食べなければいけない食べ物であるロコモコを食べられずにいた。コンドミニアムコンシェルジュに聞くと、「ラハイナのショッピングモールの裏手にハワイのローカル料理の店があったはず。たぶんそこが唯一のロコモコを食べられる店なのでは」というちょっとコンシェルジュらしからぬ曖昧な情報を得たので、ダメモトで行ってみることにした。「ショッピングモールの裏」というのもずいぶんと大雑把な案内なのだが、正直にメインストリートからモールを通り抜けて裏の寂しい道路に出ると何やらレストランらしき明かりがあり、すぐに分かった。

レストランというよりはアウトドア型のダイナーみたいないかにもローカルな店構えなのだが、店員の愛想はとてもよく、値段もめちゃくちゃ安い。ロコモコのレギュラーサイズを注文したところ、日本で言う特盛りサイズ。ミニサイズを注文した妻のロコモコは日本の大盛りくらいの量だった。そんなに期待していなかった味も予想に反しておいしく、最終日にしてとてもいい店を見つけたという感じ。B級グルメ万歳である。

それにしても、どうしてマウイにはロコモコを食べさせる店が少ないのだろうか。やっぱりご飯の上にハンバーグと目玉焼きという組み合わせは日系人の発想で、日系人が多いハワイ島オアフ島が中心ということになるのだろうか。

これで思い残すことなく日本に帰国することができる。