つかの間のコートダジュール

ミュンヘンの空港で無事に欧州拠点の同僚と合流。メールベース、電話ベースでは何度もコミュニケーションしているものの、会うのは初めて。彼はルフトハンザの超上級会員資格を持っている強者で、一緒にファーストクラスラウンジへ入らせてもらった。ビジネスラウンジとはまったく格が異なる何やら上品な雰囲気で、食べ物もレストランのように何でも出てくるようだ。彼の持っている資格のすごいところは、ラウンジから搭乗機までリムジンサービスがあるところ。ラウンジの直下にある駐車スペースに下りていくとメルセデスが停まっており、それに乗り込むと飛行機の搭乗口まで送ってくれるのである。VIPになった気分をつかの間味わえてしまった。

ミュンヘンからはマルセイユへ。アルプス越えのこの路線から見える景色はなかなか素晴らしい。アルプスの上の方はまだまだ雪が残っている。1時間半ほどでマルセイユに到着、日差しも風景もドイツとはまったく違う。何事も機能的な雰囲気が漂うドイツとは異なり、フランスのしかも地中海側は時間がゆっくりながれ、細かいことはどうでもよいと思わせる雰囲気。ビジネスでここに来ていることに相当の違和感を覚えるし、仕事を投げ出してビーチへ向かいたくもなる。マルセイユでは市内に入ることなく、周辺地域にある訪問先で3時間ほどプレゼン&ディスカッション。先方は普通に英語を話しており、ここでも国際公用語としての英語のすごさを実感。自分のプレゼンのたどたどしさを省みるにますますブラッシュアップの必要性も実感した。

マルセイユ滞在6時間弱、一応空港や空港から訪問先への往復では地中海を遠目に眺めることができたが、これっぽちの滞在時間で去らなければならないのは相当に悔しい。マルセイユからは昨日トランジットしたフランクフルト経由で今度はヘルシンキへ。雷の影響で遅れがでて、ヘルシンキに到着したのは夜中の2時半だった。いやあ強行軍の出張はなかなか辛い。