ヘルシンキからロッテルダムまで

フィンランドは初体験の国である。夜中の2時過ぎに到着したのにも関わらず、空がほんのりと白んでいるのを見て、北極圏に近いところまで来たことを実感。でも思ったよりも寒くなく、ジャケットを着てちょうどよい感じ。空港近くのヒルトンに投宿したのだが、バスルームには床暖房が入っており、こりゃいいなあと思った。部屋の内装も北欧チックでいい感じ。

ヘルシンキは思ったよりもロシアに近いのにびっくり。同僚とレンタカーを借りて用務地へ向かう途中、そこら中に「サンクトペテルブルクまでXXキロ」という道路標識がある。ポーランドともども欧州とロシアの間に位置して過去に様々な争いごとに巻き込まれた歴史があるというのもここに来て実感できる。ヘルシンキ市内に入らないせいもあるのかもしれないが、高い建物がまったく見当たらず、本当に緑が豊富。こんな住環境だったら悪い子供は絶対に育たないと思う。仕事ではなくプライベートでもう来て、じっくりフィンランドとは何ぞやというのを掘り下げてみたいと思う。

夕方に空港に帰着、今度はまたフランクフルト経由でアムステルダム、そして鉄道でロッテルダムというルート。アムステルダムスキポール空港は欧州一機能的にできているという前評判を聞いていたが、ターミナル内で延々と歩かされる(羽田空港以上)。KLMが空港中心部に近いスポットをすべて陣取っており、スターアライアンスは迫害されているという状況のようだ。鉄道駅と直結しているのは素晴らしいが、それはフランクフルトやミュンヘンも同様で、そういう意味ではスキポールのすごさというものがあまり理解できなかった。鉄道はオール2階建てのMAXときのような車両で、もう10時過ぎにも関わらず結構混んでいる。日本のラッシュアワーよりはましだが。1時間程度でロッテルダムに到着するとここも真夜中なのにものすごい人出であり、いったいこの国はどうなっているんだろうと思わされる。人込みを掻き分けてホテルに何とかチェックイン。今日もなかなか長い一日だった。