一連の酒井法子騒動

夫の逮捕が引き金となって、家宅捜索が入り、逮捕令状が出て出頭・逮捕という流れで、この1週間、ずいぶんな騒動となった。その筋では結構有名な話だったらしく、また彼女の自供も取れているので結果オーライなのかもしれないが、その逮捕に至るプロセスが本当に正しいものだったのかどうかがちょっと気になる。

というのは、家宅捜索に入ったのは、あくまでも現行犯逮捕された夫の容疑を立証する目的であり、彼女の容疑ではないはず。国民の自由権を侵害する家宅捜索は極めて限定的に解されなければならず、それなのにたまたま見つかった微量の覚せい剤を証拠として採用し、彼女を逮捕することが許されることなのだろうか。それとも夫によって売られてしまったこととの合わせ技ということなのだろうか。

最終的に覚せい剤を使ってしまった本人が悪い(容疑は「保持」か)のはもちろんだが、それにしても、簡単に妻を警察に売る男というのは本当に情けない。彼女を覚醒剤の世界に引き込んだのも夫とのことで、とんでもない男に捕まってしまったものである。