政権交代

前予想どおり、民主党による政権交代と相成った。近くの小学校に設けられた投票所へ行ったら、いつにない人手で投票率も上がるだろうなあと思っていたが、7割をちょっと欠ける数字。7割超えには夕方の雨が痛かったか。

気になったのは、出口調査の結果に基づく各テレビ局の20時時点の推計獲得議席数では民主党が320議席超え、自民党が100議席割り込みとなっていたにも関わらず、実際に結果が出ると、民主党は308議席自民党は119議席とだいぶ誤差があった点。民主党の比例名簿が足りなくなった点は余興としつつも、自民党出口調査の結果よりも善戦したのはなぜだろうか。もっとも考え得るのが、自民党に投票した人が正直にその旨答えなかったということ。たしかに民主党躍進と報じられている中で「自民党に投票した」と答えるのは若干勇気がいる行為なのかもしれない。

壊党的敗北が必至と言われた自民党が中途半端に議席を取ってしまい、大物と言われる老害議員もだいぶ残ってしまった。これが自民党にとっていいことなのか、悪いことなのか。ガバナンスが未熟な民主党に対する口うるさい小姑的野党になるという点ではいいことだが、自民党の建て直しという点ではまだまだ時間がかかるだろう。民主党は1回生、2回生議員が圧倒的であり、それと組合系の人たちも抱えており、党をまともに運営するだけでも大変である。二大政党制の熟成、政界の新陳代謝にはあと2、3回の選挙を経る必要があるかもしれない。

これで鳩山首相が現実となるわけだが、Ph.Dを有する高学歴首相は初めてではないか。首相としての資質は未知数だが、少なくとも学歴(財力もか)に関しては各国首脳と互角以上に渡り合えるはず。スタンフォードを出ていれば英語も問題ないだろう。内政では景気の良いことを言いつつも実現できそうなことが限られているため、特に国際舞台でどのようなアウトプットを出してくれるのか楽しみである。