反コンパクトシティの典型例

quechee2009-09-08

うだるような暑さで、日中はまともなアウトドア・アクティビティができないため、車でスコッツデールのダウンタウンを探検に行く。フェニックス都市圏はコンパクトシティ化の流れに反する、失敗した都市計画の典型例である。環状フリーウェイが都市圏の外周を一周しているのだが、その環境道路がとにかく大きい。宇都宮もたいがいだが、フェニックスは「なぜこんなに大きくする必要があるの?」というくらいに大きい。当然ながら、その環状フリーウェイの中は都市開発されるわけだが、垂直方向の開発はほとんどなく、水平に相当薄い密度での開発である。自動車での移動を前提に、土地の三分の一は駐車場など自動車関連の施設、三分の一は緑地/空地、三分の一は建物という感じのポートフォリオとなっている。これだと自動車自体のエネルギー効率の悪さとも相まって、移動時に発生するCO2だけで相当な量であり、削減するのはすごく大変なことだと感じた。フェニックスだけでなく、アメリカ全体で同様のことが起こっているはず。

夕方、少し涼しくなってからホテル付属のゴルフ場へ。気軽にラウンドすることができるのはこちらのゴルフ場の良いところ。カートに首に冷気が当たるような簡易冷房装置が取り付けられているのは南国ならではである。こんな暑さと乾燥の中、ゴルフ場を維持管理するのはとても大変なことだと思うが、日本のゴルフ場も顔負けなくらいにすごくきれいに整備されているのにはびっくり。40ドルくらいで気持ちよくラウンドさせてもらった。