ラマダン中にボスポラス海峡を渡る

quechee2009-09-19

イスタンブールは旧市街、新市街、アジア側の3地域から成るが、泊まっているホテルは新市街にあるので、まだ旧市街とアジア側がどんな感じなのかを把握していない。それは問題だということで、まずはホテル近くにある船着場からアジア側への渡し船に乗る。生活路線だけに1.5トルコリラ(約90円)と無茶苦茶安い。大枚叩いて外国人観光客向けの遊覧船に乗るのがバカらしくなる。アジア側は欧州側と結構雰囲気が違うのかなと期待をして渡ったのだが、違いはより雑然としているところくらいか。観光客もあまりアジア側には来ないらしいのだが、少し裏道の方まで徘徊し、迷子になりそうになりながら真のイスタンブールの姿を見れた感じ。何とかアジア側の船着場にたどり着き、もう一度渡し船に乗り、今度は旧市街へ。こちらはかなり観光地化してしまっており、「旧」という感じはあまりしない。トラムなどを駆使しつつ定番のブルーモスクなどを徘徊。一応イスタンブールの概観はできた。

さて、現在トルコはラマダン(断食)の期間であり、やっぱりみんな昼食べないのかな?イスラム教でない人はちゃんとレストランとかで食べられるのかな?などと若干心配していたのだが、結果として普通に過ごすことができている。トルコ人を眺めていると、もちろん敬虔なイスラム教徒、特に女性は全身黒装束で、外からは目だけが見える感じで歩いている。男性も地味な宗教服に小さな帽子を頭に被っている。そこまで敬虔でないと男性は普通の格好、女性はスカーフを頭に被るだけの簡易なバージョンとなる。おしゃれのポイントがスカーフと目らしく、色とりどりのスカーフと強いアイメイクが印象的である。女性でもスカーフも被らない普通の格好をしている人が圧倒的で、トルコはイスラム教国とはいえ、そこまで厳格な国ではないらしい。ラマダン中は日があるうちは何も飲み食いできないことになっているらしいのだが(トルコ航空の機内で毎日の主要都市ごとの日の出・日の入りの早見表をもらった)、逆に言うと日が沈んでしまえばこちらのもの。夜にちょっと新市街の辺りを歩くとお祭り騒ぎである。ラマダンにあやかって、それほど敬虔でないイスラム教徒が騒いでいるというのが真実だろうが。このあたりも日本人と似ているような気がする。