華の都へ到着

quechee2009-09-20

イスタンブールからトルコ航空にて3時間強、パリのシャルルドゴール空港に着いた。入域管理官が「コンニチハ!」と妙にハイテンション、最初からラテンのノリである。昨年トランジット(byアクシデント)で空港近くで1泊したのと、この前の出張で数時間マルセイユに滞在したのを除けば、フランスにまともに滞在するのは十数年ぶり。ホテル代をケチり、パリのダウンタウンから北西方向にちょっと外れたところにしたので、中距離電車を乗り継いで近くの駅まで。相変わらず電車の中は汚く、独特の臭いがしているが、これ、何とかならないものだろうか。最寄り駅からはタクシーでホテルに無事に到着した。思ったよりも暖かく、半袖でも全然余裕である。

今回のパリ滞在の主目的は役所時代の同期S嬢の結婚式出席、サブの目的はオルセー美術館訪問である。飛行機の中で、オルセーは月曜日休館という衝撃的事実を発見してしまったため、今日のうちに少しでも見学できないかと急ぎ市内へ。今度は身軽になったので、バスにて最寄り駅へ行く。最寄り駅にて3日間公共交通(地下鉄、バス、トラム、中距離電車)乗り放題で19ユーロという切符を発見、さっそく購入(ちなみに4日間、5日間バージョンもある)。もっと早く空港駅で気づけばよかった。元が取れるかどうかは微妙だが、これがあれば小銭の有無を気にせず、切符売場のありかを探すことなく(パリではこれ、結構重要)、精神的な苦痛からは逃れることができる。地下鉄でオルセーへ向かうと入口が閉まっている。18時に閉まるはずなのに何で?とよく案内を見ると入場は17時までとのこと。時計を見ると17時5分だった。。サービス水準は低く、時間もルーズなくせに、終了時間だけはきちんと守る国である。

気を取り直して、セーヌ川を渡り、コンコルド広場、シャンゼリゼから凱旋門の方へ歩くことにする。少し歩いているうちにだんだん昔の地理感覚が蘇ってくるから不思議なものである。日曜日の夕方のシャンゼリゼは、パリジャン+観光客で大変な混雑で、まるで渋谷の駅前のような状態。シルバーウィークの影響か、これまでの旅ではあまり見ることのなかった日本人観光客の姿も多い。ヴィトンで入場制限しているのを横目に凱旋門の真下まで歩ききり、ちょっと達成感。

美食の街パリで結構困るのが食事。一人旅だとカフェかブラッセリーを探して食べるしかない(ファーストフードはいかにも味気ないので)。今日行ったのは、ガイドブック(買っておいてよかった!)に「20ユーロで大満足な大衆食堂」という謳い文句のあったオペラ座からちょっと東へ行ったところにある「シャルティエ」という店。入ると「相席でどうぞ」と言われ、フランス人のおじいさんと同じ席に。昔、第二外国語で覚えたつたないフランス語で「英語のメニューはないか」と聞くと「あるわけないでしょ、ここはフランスよ」とサドっ気のあるきれいなお姉さんにフランス語でいじめられる。ただ、意外と親切で、英語でメニューを色々と解説してくれる。英語が上手なのに出し惜しみをするのがいかにもフランス人らしい。水よりも安いワイン、ブルーチーズ、お薦めだというヒレステーキを注文すると、驚いたことにテーブルに敷いてある紙製のクロスにそのまま注文内容を書いていく。ワインも驚いたことにボトルで来た。これ全部飲めということなのだろうか。。すっかり満足し、すっかり酔っぱらい、さらにお姉さんに乗せられてデザートにモンブランエスプレッソを追加。これで締めて25ユーロというのはたしかにすごい。何とかホテルに帰り着いて爆睡というパリ1日目であった。