日経新聞の電子化って

日経新聞の電子版の配信が始まったということで、紙面上はもちろんのこと、色々と宣伝している。食わず嫌いしているわけではないが、登録していない。そもそも、紙媒体の読者にも購読料+1,000円を要求するというのはいったいどういうことだろうか?紙媒体の読者をなめているとしか思えない。

電子版単体の購読料が4,000円と紙媒体よりも安価なので、新聞社の全体戦略として紙媒体から電子媒体への誘導を図ろうとしているのかと疑いたくなるが、おそらく全国津津浦々の販売店ネットワークを前になかなかそんなことは公言できないし、そんなことを少なくとも短期的には考えていないだろう。電子メディア事業部的なものがあって、そこが中心となって電子版の事業計画を立て、新規読者からだけの収入では計画が立たないor単価が高くなりすぎるので、既存読者も取り込もうと考えたのが関の山だろう。普通、紙媒体の既存読者については、それだけ配達コストが削減できる(実際は固定費がほとんどだろうから無理だが)のだから「電子版に移行してくれたら購読料を1年間無料にしますよ」くらいのことを言うべきなのではないか。

ちなみに、紙媒体が4,400円であるのに対して、電子版が4,000円というのはボッタクリ過ぎである。値崩れを防ぐ必要はあり、それで1割引の価格設定としたのかもしれないが、流通コストがほとんどかからず、逆に通信費を読者側に転嫁するのであればもうちょっと値引いたプライシングで新規読者需要を刺激してもよかったはず。

民主党の混乱

政権を取るときから容易に予想できていたことだが、場外戦を含めて色々と激しく混乱している。どうしてこれだけ混乱しているのに党内の改革主流派がおとなしいのかが不思議だが、まだ沸点には達していないということなのだろうか。それとも、とりあえず参院選の結果を見定めようという腹なのか。政治家になる時点である程度リスクを取っているのだから、ここでファースト・ムーバーとなってもいいような気もするが、やはり政権与党の味というのは格別なのだろうか。とてもではないが、このまま3年半後の衆院選まではもたない状況、今後どういう動きが出てくるのか、いや、出てくれなければ困る。

NHKプロフェッショナルが休業

昨晩のキング・カズの1時間スペシャルでもって、NHKプロフェッショナルが半年くらいの休業に入るとのこと。いい番組なのに残念である。逆に、いい番組だからこそ、制作に時間がかかり、ストックがなくなってしまったのだろう。昨晩の最後に、テーマ曲「Progress」のライブがあったのはよかった。番組がいいとテーマ曲もよく聞こえるというのは偶然ではないはず。

N女史のキャリア選択

役所時代の後輩のN女史が某国際機関に出向となり、アフリカの某途上国へ来月出発とのことで、ささやかな送迎会を開催。留学の出入りがあったりして、彼女と会うのは前回ニューヨークで会ってから実に3年ぶりくらい。今回の異動は、役所がずっと持っていたポストではなく、途上国での現場経験を積みたいという彼女の想いが実現し、役所の人事当局も根負けして認めたものという意味で、彼女自身が自分のキャリアを切り拓いている事例であり、なかなか興味深い。役所側からは、「霞が関の常識」にしたがって、「もっといいポストがあるのに何でそんな途上国へ行かなければいけないんだ」「2年だけの約束だからそれ以上は認めない」などとプレッシャーがあるみたいだが、自分の信ずるところに従って自分のキャリアを創っている点がまず素晴らしいし、もはや狭い霞が関の中での論理が通じ続ける時代でもない。役所が敷いたレールに乗って過ごすだけではなかなか外の世界でも通じる人材にはならず、また、役所も一生面倒を見てくれるわけでもないのだから、このように自分である程度リスクを取り、他の役人とは異なるキャリアパスを築いて差別化を図ることは、逆説的ではあるが実はリスクを軽減しているように映る。

唯一の問題は、彼氏を日本に置いていくとのことで、プライベートの方はいったいどうするの?という話。本人はいたって軽い感じだが、置いていかれる方はたまったものではない。

兼六園&金沢城

quechee2010-03-22

金沢と言えばやはり兼六園ということで、朝っぱらから出かける。15年くらい前に来たことがあるはずなのだが、当時とはだいぶ雰囲気が違っている印象を受けた。一言で言えば、記憶の中の兼六園よりもだいぶ広いのだが、いったい、この記憶と実物の齟齬はどうして生まれてしまったのだろうか。デフォルメされた記憶というのは恐ろしいもの。それにしても、改めて立派なお庭である。こんなものを造って維持できてしまう前田家はすごい。

金沢城は、前回来たときはおそらく跡形もなかったもので、どうもかなりの予算を投入しながら復元しつつあるもののようだ。予算を投入してまで造るべきものかどうかはともかく、そういう意味では、古い建築物特有の雰囲気はなく、あくまでも、「昔はこうだった」ということが学べる施設にとどまっている。外人受けはしそうだが、広大な敷地にいったいどこまで増築していくつもりなのだろうか。

金沢1泊2日

quechee2010-03-21

未明から暴風が吹き荒れる中、今週末は金沢への小旅行。妻の吉方位が今月は北西とのことで、内陸部を通り越して日本海側まで出ることにしたもの。朝方、飛行機のダイヤが乱れていたものの、うまいことに昼前の便を予約しており、若干の遅れがあっただけ。ただ、覚悟はしていたものの飛行機は久しぶりにものすごい揺れ、大丈夫とは頭では分かっていてもなかなかしんどいもの。着いた小松空港ではあられっぽいものが降っており、晴れ男パワーも効かないのかなと思っていたら、金沢に着いたときにはうまくやんでくれた。晴れ男の面目躍如である。

金沢はさすがにものすごく寒く、東京の1月くらいの感覚。そんな中でも、どこからみんな来るのか、やたら観光客が多く、中には外国人もいる。兼六園などは明日にまわすことにし、インドアの金沢21世紀美術館を攻めたのだが、モダンアートを鑑賞している間に、何だか相当に疲れてしまった。相性が悪いようである。夜、たらふく寿司を食べて何とか復活。

Facebook、Twitterの使い方が不明

この半年くらいで確実に日本市場でも認知され、勢力を拡大しているのがFacebookTwitterだが、世の中でもてはやされていることは認識しつつも、そして結構早くから登録をしつつも、いったい自分としてどのように活用したらよいのかがよく分からない。こういう感覚を持っていること自体が旧人類ということなのだろうか。更に言えば、mixiとかGREEとかモバゲータウンなどのSNSの使い方、何が面白いのかもまったく分からない。バーチャルなコミュニティに対する抵抗感だろうか。ただ、これだけ流行しているからには、きっと便利だったり面白かったりするはずであり、活用している人に一度きちんと使い方をレクチャーしてもらいたいもの。